

サロン専売スカルプシャンプーの
メリット・注意点
サロンでしか買えない専売品と市販品てそんなに差があるの?
日本人の多くの人が抱える髪に関する悩み。その数は、1000万人以上いるとされ、さらにその数は年々、増加していると言われています。その中でも多いのが抜け毛に関する悩み。日本人の成人男性の薄毛率は、25%以上で、言い換えると4人に1人が薄毛の状態だとされています。そんな薄毛で悩んでいる人のために開発されたのが、スカルプシャンプーです。では、このスカルプシャンプーとはどのようなものなのか見ていきましょう。

サロン専売シャンプーとは
多少高くても成分や効果をがありそうな気がする
サロン専売シャンプーとは、その名の通り、ドラッグストアやスーパーなどでは販売していないヘアサロンだけで販売されているシャンプーのことです。大きな特徴は、専門性の高さ。一般的なシャンプーは、不特定多数の人が利用するので、髪のダメージ状態や頭皮の状態などにかかわらず、平均的な仕上がりになるように作られています。一方、サロン専売シャンプーは、様々な髪質やダメージ具合、髪の悩み、仕上がりなどに応じて細分化されており、その人が求める質感や効果などがより得やすい設計になっています。
サロン専売シャンプーを選ぶポイントは
・配合されている成分を確認する
配合されている成分の中でも特に着目したいのが洗浄成分。市販のシャンプーは、ラウルス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムといった高級アルコール系と呼ばれるものがメインです。特徴は、泡立ちが良く、洗浄力が強いこと。汚れがしっかりと落ちるのはよいことなのですが、頭皮に必要な脂分まで落としてしまうことも少なくありません。
一方、サロン専売シャンプーの洗浄成分はアミノ酸系のものが中心。低刺激で安全性が高く、必要な脂分を落としてしまう心配がありません。
・ノンシリコンのものを選ぶ
シャンプーに含まれるシリコンとは、髪のツヤを出したり髪の手触りをよくするための成分。市販のシャンプーは洗浄力が高いため、髪がパサついたりきしんでしまいやすくなるのでシリコンが必須成分となります。シリコンには、体に直接、害はありませんがシリコンが多い商品だと頭皮がべたついたりかゆみの原因となることも少なくありません。
それに比べ、サロン専売シャンプーは、アミノ酸系シャンプーなので、髪がパサついたりきしんだりすることがほぼないため、ほとんどがシリコンが含まれていませんが、中にはシリコンが含まれているものがあります。ですので、シリコンが含まれていないものを選んだ方が良いでしょう。
サロン専売スカルプシャンプーのメリットと注意点
・メリット
・濃度が濃い
市販のシャンプーは、内容量の半分が水となっていますが、サロン専売シャンプーは、水の占める割合が約30%。ですので、サロン専売シャンプーの方が濃度が濃いことになります。濃度が濃いことによる大きな違いは泡立ち具合です。市販されているシャンプーをいくらたくさん使って泡立てたとしてもキメの粗い泡しか立たないのに対し、サロン専売シャンプーは、キメの細かな泡が立ちます。
・パーマやカラーとの相性が良い
パーマのかかり具合やカラーの染まり方に影響の少ない成分が配合されています。また、サロン専売シャンプーとセットになっているトリートメントにはシリコンが配合されていますが、これは髪に必要以上のシリコンが残ってしまわないように配慮されているものがほとんどです。これにより、シャンプーの後、髪をすすぐ時の摩擦から髪を守る効果があるほか、次のシャンプーをする時に洗い流されることでシリコンをたまりにくくする効果があります。このようにシリコンが残留することでパーマがかかりにくかったりカラーが染まりにくいというのを防止することが可能です。
・低刺激なので髪や肌への負担が少ない
サロン専売シャンプーでメインとなっている洗浄成分は、アミノ酸系やベタイン系の成分ですが、これらの特徴は刺激が少ないこと。そのため、地肌が敏感な人や髪の痛みが深刻な人にも使いやすいような設計になっています。
・ベタベタした仕上がりになることが少ない
市販のシャンプーは、初めて使用した時の使い心地を重視した作りになっており、そのために油系の成分が多めに配合される傾向があります。これが要因となってベタベタした仕上がりになってしまうことがありますが、サロン専売シャンプーにはほとんど配合されていません。
・個性的な香りのシャンプーがある
市販のシャンプーは、誰が使っても差し障りがないように女性が嫌うことの少ないフローラルの香りがメインとなっていますが、サロン専売シャンプーはハーブ系などの個性的な香りなど自分の好みの中から選ぶことができます。
・様々な髪質に対応
しっとりとさらさらという2種類しかないことが多い市販のシャンプーに対し、サロン専売シャンプーは髪の硬さやカラーリングによる傷み具合、エイジングによる髪質など色々なタイプに対応できるようになっています。
・デメリット
・値段が高くなりやすい
1つのポンプが数百円という価格で購入できる市販のシャンプーに比べて、サロン専売シャンプーは、かなり割高となってしまいます。ですので、万が一、自分の髪や頭皮に合わない商品だった場合、大きな出費となってしまいます。
・洗浄力が足りないことがある
マイルドさを売りにしている商品だと、髪の汚れが酷かったり頭皮の汚れを一度で洗浄することができないことがあります。その場合は、二度洗いをしたり、場合によってシャンプーを使い分けなければなりません。
・体質的に合わないことも考えられる
一般的には、髪や地肌との相性が良いとされるアミノ酸系シャンプーですが、中には肌に合わず、かゆみが続いてしまうことも。アミノ酸系の成分は地肌に付着してしまうと落ちにくくなってしまうので、かゆみが酷くなる場合は使用するのを中止しましょう。
・トリートメントとセット売りになっている
シャンプーと同じブランドのトリートメントがセットになって販売されているため、シャンプーを単品で購入することができないケースがあります。
ドラッグストアなどでは買えない専売スカルプシャンプー
・チャップアップシャンプー
優れた保湿効果が魅力のこちらのシャンプー。キュウリエキスやゴボウ根エキスなどの保湿成分が配合されているため、頭皮の保湿が可能です。これにより、髪にも水分が行き届き、しっとりとした髪になります。
・ハグム ナチュラルシャンプー
こちらのシャンプーの特徴は、髪のパサつきを抑えることでまとまりのある髪に仕上げることができること。ツバキ花エキスやユズ果実エキスといった天然由来成分が髪の水分バランスを整え、みずみずしい状態をキープしてくれます。
・さくらの森 ハーブガーデン シャンプー
天然由来成分100%で作られているため、髪と頭皮に優しい使い心地となっているのが、こちらのシャンプーの魅力。敏感肌の人でも頭皮にかゆみを感じることが少ないなど、評判は上々です。
・haru 黒髪スカルプ プロ
クレンジングケアの効果が高いココナッツ由来の洗浄成分が含まれているため、頭皮や毛穴の汚れをしっかりと落としてくれます。また、グリセリンやプロパンジオールといった保湿効果のある植物由来成分がしっかり含まれているのも魅力です。
・ZACC パールリッチシャンプー
キューティクルを整える加水分解コラーゲンや保湿効果のある加水分解シルクなどの成分が配合されているため、髪のダメージを補修したり、パサつきを抑えながらうるおいのある髪に仕上げるのをサポートしてくれます。
・Fプロテクトシャンプー ベーシック
刺激が低いながらも十分な洗浄力があることで知られるラウレス-4酢酸Naなどの成分が配合されており、頭皮にあまり刺激を与えずにシャンプーをしたい人にぴったり。また、ダメージ補修効果の高い成分が多く入っているのも魅力です。
スカルプシャンプー
使い方のコツとは!
プラス1分のすすぎでさらに血行促進
頭皮の血流をより促進し、スカルプシャンプーの効果をさらに上げる方法。それは、シャンプー後にシャワーのお湯を後頭部から頭頂部に向けて1分ほど余分にすすぎを行うこと。本来の血液の流れに沿ってシャワーをする目的なのですが、これだけでかなりの相乗効果が望めます。覚えておいてソンはなし!
朝シャンより夜シャンが良い理由
朝シャンは、実は非常にデンジャラス! 朝シャンをする出社や通学の前にあたる時間帯は、毛髪もムクムクと起き上がる時間帯。髪の毛が勢いよく成長し、活性化する時間帯なのです。プラスして、程よい皮脂は頭皮にとって必要なのに、これをお昼どき以前に洗い落としてしまうため紫外線に対して無防備に。また細菌が繁殖しやすくなる懸念も。こうした理由から、朝のシャンプーは大変危険。長い目で見ればおシャレのためにも清潔のためにも、むしろマイナスにしかならないのです!
2度洗いは必要?
頭皮の皮脂や汚れをシッカリ洗い落とす意味で行われる2度洗い。とても清潔そうでマイナス部分はなさそうですが、実はこの行為にも危険が。洗浄力の強いシャンプーを使っている場合、複数回洗うことによって頭皮を傷つける可能性があるのです。スカルプシャンプーの多くは天然由来など肌にやさしい成分を用いていますが、それでもメーカーが推奨する方法で使用するのが賢明。リスクとなる要素は、極力排除していきましょう!
血行をよくする頭皮マッサージのやり方
(1)こめかみ付近から4本指で円を描くつもりでマッサージ
こめかみから耳の上辺りに両側から親指を除く4本指を当てます。親指は耳の後ろに置くようにします。そして耳を包むようにしながら4本の指それぞれで円を描くつもりでマッサージします。
(2)血流の方向にあわせて下部から上部へマッサージ
(1)のマッサージの場所を、徐々に上へと移動させます。側頭部からゆっくりと、一箇所に数十秒かけながら頭頂部へと上がっていきます。これは頭の下部から上部へと移動する血液のめぐりに沿ったマッサージで、血流のみでなく新陳代謝を活発化させる効果があります。このとき爪を立てないようにするのがポイントで、決して頭皮に傷をつけないように!専用のヘアケアブラシなどを用いる際でも同じです。
成分にまでこだわろう!頭皮シャンプーの選び方
●せっけんシャンプー
せっけんシャンプーの洗浄成分には、天然由来の油脂や脂肪酸、それにアルカリを反応させて作った界面活性剤が使用されています。せっけんは古くから使用されてきた界面活性剤が使用され、天然成分が使われていることから、安全性は高いです。
また、洗浄力が強いのが特徴で、皮脂がとても多く分泌されている人に向いています。天然成分なので、頭皮に刺激が少ないという点も安心です。ただし、洗浄力が高いため、頭皮が乾燥しやすい人は注意が必要。使い方を間違ってしまうと、頭皮を乾燥させてしまう可能性もあります。
●アミノ酸シャンプー
アミノ酸シャンプーの特徴は、天然由来の高級脂肪酸に、アミノ酸を反応させて作った界面活性剤が使用されていること。頭皮への刺激が少なく、負担がかからないことから、頭皮ケアのシャンプーによく使用されています。肌と同じ弱酸性なので、髪のタンパク質を守りながら洗ってくれるという点もうれしいですね。
肌が敏感で、乾燥しやすい人に適しているシャンプーといえます。ただし、洗浄力はそれほど高くないので、頭皮の汚れが気になる人には物足りないことも。頭皮が弱っている、乾燥している、皮膚トラブルが起こっているなどといった場合には、アミノ酸シャンプーを使ったほうが安心です。